板橋パーソナルジムTIMELESS BODY

『リズムで動ける体をつくる 〜CPGと脳のはたらき〜』

板橋パーソナルジムTIMELESS BODYの玉手です。

人の体は、実は”リズム”で動いています。 歩くとき、右足・左足と交互に出る動き。

呼吸の”吸って、吐いて”の流れ、咀嚼や話すときのテンポなどこれらは無意識のうちにリズミカルに行われています。

この”リズムのある運動”は、ただなんとなく起きているわけではありません。

体の中には、リズムを生み出す専門の神経回路があるのです。それが今回ご紹介する【CPG:セントラルパターンジェネレータ】です。

TIMELESS BODYでもCPGに着目してエクササイズをおこないます。

改善例として、

・スプリットスクワット(縦に脚を開くスクワット)のバランスが良くなりふらつきにくくなった

・肩の力抜ようになり動きやすくなった

・走っている時スムーズに走れている感じがする

・ゴルフのスイングが軽くなった

などの変化を感じていただいています。

体内にある“リズム工場”

CPGとは、中央(セントラル)・パターン(パターン)・ジェネレータ(生み出す装置)という意味で、脳幹や脊髄にある「リズム運動を作り出す神経回路」です。

たとえば、

  • 赤ちゃんが生まれてすぐに歩くような動きを見せる(踏み出し反射)
  • 呼吸が寝ている間も止まらず続く

これらは、CPGが自動的にリズムを作ってくれているおかげです。

子どもにもわかりやすく言うと、CPGは体の中にある“リズムマシン”で、ジャンプやケンケンがスムーズにできるのも、CPGが上手に動いてくれているからなんです。

CPGの存在部位と役割

  • 歩行や走行などの四肢の運動:主に脊髄(特に腰髄)にあるCPGが関与します。
  • 呼吸:延髄にある「Pre-Bötzinger complex」という部分がリズムの中心になります。
  • 咀嚼や嚥下:橋〜延髄にかけてCPGが存在します。
  • 泳ぐような全身運動(特に動物):尾部の脊髄にあるCPGが関与しています。

CPGの重要な特徴

  • 外からの命令がなくても自律的にリズム運動を生み出せる
  • 感覚刺激がなくても基本的な動作が生じる
  • 感覚入力が加わることで、環境に合わせて柔軟に調整される

また、CPGの神経構成には「相互抑制回路」や「自己励起ニューロン」が関わっています。         これは左右の足を交互に出すような動きを自然に交代させる仕組みであり、                さらに皮膚や筋肉のセンサーからの情報によって、地面の状態などに合わせて微調整が入るのです。

つまりCPGは、リズムの”原案”を出しながら、身体や環境の情報を受け取りつつ、最適な運動パターンをリアルタイムで組み立てていると言えます。

橋網様体脊髄路・延髄網様体脊髄路との関係

ただし、CPGがあっても、それがうまく”使える状態”になっていないと、リズムのある運動は出てきません。

ここで関係してくるのが【橋網様体脊髄路】と【延髄網様体脊髄路】という、体の姿勢や筋肉の緊張をコントロールする神経の通り道です。

  • 橋網様体脊髄路:脳幹の橋という部分から脊髄へと下り、立つ・歩くなど、重力に逆らって体を支える筋肉(特に伸筋)を活性化します。姿勢保持や抗重力筋のトーン維持に関与します。
  • 延髄網様体脊髄路:延髄から出て、筋緊張を抑制する役割があります。動作をスムーズにしたり、緊張しすぎた筋をリラックスさせるなど、動きの調整に関与します。

この2つの神経路は、CPGが生成した運動リズムを「体が実行できる状態」に整える役割を担っています。

たとえば、CPGが「足を右・左・右と動かそう」と指令しても、

  • 姿勢を保つ力が弱い(=橋網様体脊髄路が働かない)
  • 筋肉が固まりすぎる(=延髄網様体脊髄路が働かない) と、スムーズに動くことができません。

つまり、CPGが単体で働いても、延髄・橋網様体脊髄路がうまく機能してくれないと動きに対してリズミカルに実行できないということです。

ではどうすればいい?エクササイズ方法

パーソナルジムやおうちでも、リズム運動や姿勢を整えるアプローチを行うことで、CPGや網様体の働きを活性化できます。

ステップ① 音に合わせて動く

  • メトロノームや音楽に合わせて足踏み、手拍子、ジャンプ
  • 子どもと一緒に「止まって!動いて!」ゲームなども◎
  • ポイント:リズムに「のる」ことが大切!

→ CPGを外部リズムに同調させるトレーニングになります。

ステップ② ピタッと止まる練習

  • “ストップゲーム”や信号あそび(赤=止まる、青=進む)
  • ゆっくり動いて→パッと止まる→また動く…という切り替え

→ 延髄網様体脊髄路の「脱力と再起動」の能力を育てます

ステップ③ 姿勢とバランスのトレーニング

  • 片足立ち、平均台、バランスボール、坂道歩き
  • 難易度を調整しながら、姿勢筋の調整力を養う

→ 橋網様体脊髄路が姿勢を保てるように働きやすくなり、CPGが出したリズムが崩れずに動きに乗せられるようになります。

まとめ

「最近、歩き方がぎこちない」「ジャンプやリズム運動が苦手」「転びやすい」などの悩みは、筋力ではなく、リズムを生み出す神経の働き(=CPG)と、その調整役である網様体のルートに原因があるかもしれません。

そしてそれは、年齢に関係なく、大人でも同じです。 姿勢が崩れやすい、歩き疲れやすい、足元がふらつく… そんな方にも、CPGとそれを支える神経系にアプローチすることで、改善の可能性があります。

パーソナルジム TIMELESS BODY では、こうした体のリズムを引き出すトレーニングも提供しています。

体の動きに”リズム”を取り戻すことで、

  • 動きが軽くなる
  • 姿勢が整う
  • 気分も前向きになる
  • 思考もスムーズになる

そんな変化を、あなたの身体にも体験してもらえたら嬉しいです。

ではまた!

板橋パーソナルジムTIMELESS BODY
CPG

Loveliness(愛らしい)&Wellness(健康)で自分の身体をもっと好きになれるように一緒に作りあげていきましょう!

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