板橋パーソナルジムTIMELESS BODY玉手です!
原始反射が残るとどうなる?
原始反射とはなに?
「原始反射(げんしはんしゃ)」という言葉を聞いたことはありますか?
以前にもブログでも簡単に説明していて重複してしまいますが、
これは、生まれた赤ちゃんが最初から持っている「自動的な反応」のことを指します。
たとえば、
- 大きな音に驚いて手足を大きく広げる モロー反射
- 顔を向けた方向に手足が自然に伸びてしまう ATNR(非対称性緊張性頸反射)
といったものです。
赤ちゃんの時期にはとても大切な反応で、外の世界で生きていくための準備をしてくれる役割があります。
お母さんのお腹の中ですでに起きている反射もあるようです。
しかし、これらは本来「大脳」の発達に伴って少しずつ抑えられ、成長とともに消えていきます。
なぜ残ってしまうの?
ところが、何らかの理由でこの原始反射がうまく統合されずに残ってしまったり再出現することがあります。
(原始反射は治療とか治すというより統合するという言い方をします。
元々持っている防御反応でもあるのでそれを制御するイメージです。)
理由はさまざまで、発達の過程での刺激不足、強いストレスや外傷、
感覚の偏りなどが関わっていると考えられています。
大人では、上記以外に妊娠、出産や加齢も1つ再出現の要因になると言われています。
では、この「原始反射が残っている」という状態は、どんな影響をもたらすのでしょうか。
信号機と車でイメージしてみましょう
ここで少し想像してみてください。
- 脳幹(のうかん) … 車そのもの
- 大脳皮質(だいのうひしつ) … 運転手
- 信号機 … 社会のルールや状況
このように例えると、仕組みがとても分かりやすくなります。
脳幹は「勝手に走る車」
原始反射をつかさどっているのは「脳幹」と呼ばれる脳の奥深い部分です。
脳幹は、呼吸や心拍といった生命を守る働きのほか、反射的に体を動かす指令を出しています。
これは、まるで 「信号が赤でも青でも関係なく、勝手に走り出してしまう車」 のようなものです。
赤信号で止まることなく動き出してしまうと、当然いろいろなトラブルが起こりますよね。
大脳は「運転手」
一方で、大人になるにつれて発達してくるのが「大脳皮質」です。
とくに前頭前野や運動野は、考えて判断し、必要なときに体を動かす役割を持っています。
つまり大脳は、 「信号を見て赤なら止まる、青なら進む」と判断する運転手 のような存在です。
原始反射が残るとどうなる?
もし原始反射が統合されずに残っていると、どうなるでしょうか。
車(脳幹)は、運転手(大脳)の指示より先に勝手に動いてしまいます。
その結果、体や心のコントロールがうまくいかなくなり、日常生活のあらゆる場面に影響が出てしまうのです。
子どもの場合
- 授業中に落ち着かず、じっと座っていられない
- 音や光に敏感すぎて集中が途切れる
- 字を書くときに姿勢が崩れる、ノートがぐちゃぐちゃになる
- ボール遊びや縄跳びなどが苦手
- 不安や緊張で泣きやすい、癇癪を起こしやすい
こうした特徴が「落ち着きがない」「不器用」「勉強が苦手」といったイメージにつながることがあります。
大人の場合
- 人前で緊張しやすい、心臓がドキドキして落ち着かない
- 慢性的な肩こりや腰痛がある
- 疲れやすく、ストレスに弱い
- 集中が続かず、仕事でミスが増える
- 感情のコントロールが難しく、イライラや不安が強い
子どものころには「ちょっと不器用」だったものが、大人になると「体の不調」や「心の不安定さ」として現れることが多いのです。
改善のカギは「車のメンテナンス」
では、原始反射が残ってしまったらどうすればいいのでしょうか。
安心してください。これはエクササイズによって改善します。
大事なのは、運転手(大脳)の 運転通りになるように車(脳幹)のメンテナンスをすることです。
その方法には、
- 感覚統合トレーニング(目・耳・体の感覚を組み合わせた遊びや運動)
- 反射統合エクササイズ(特定の動きを繰り返すことで反射を抑える練習)
- 神経系に働きかけるセラピー(脳と体をつなぐ回路を活性化させるアプローチ)
などがあります。
これらを通して「勝手に走る車」と「状況を見て判断する運転手」の呼吸が合うようになれば、体も心もぐっと楽になります。
まとめ
- 原始反射は、生まれたときに備わっている自動的な反応
- 本来は成長とともに大脳が発達し、自然に消えていく
- 残ってしまうと、子どもは「落ち着かない・不器用」、大人は「疲れやすい・不安定」になりやすい
- 脳幹は「勝手に走る車」、大脳は「運転手」と考えるとイメージしやすい
- 改善には「車と運転手の連携を再教育する」ことが大切
原始反射が残っていることは、決して特別なことでも、恥ずかしいことでもありません。
むしろ、それに気づき、適切に整えてあげることで、日常の困りごとが解消されたり、パフォーマンスが大きく改善されることもあります。
もし「自分や子どもが当てはまるかも」と思ったら、トレーニングやセラピーを試してみるのも一つの方法です。
体も心も軽くなり、もっと自由に、もっと安心して毎日を過ごせるようになるはずです。
長くなってしまったので、チェックリストは次のブログに投稿します。
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